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ジャズ・ブルース・ファンク・ソウル・R&B…どれもかっこいい!けど違いは?

ジャズ・ブルース・ファンク・ソウル・R&B、、どれも今も多くの人に愛される音楽ジャンルだが、その違いは?と問われると、、、困ってしまう。

これまた楽曲を聴いて、逆引き的に「これはブルース!」「これはジャズだね」「んーーこれはソウルかな?」みたいに答えることはできない(私だけか?)。

が!、歴史を追ってみると違いが見えてくる。

今回は黒人音楽の歴史をサッと振り返る記事だ。「もっと詳しく知りたい!」と言う方は、この記事をベースにぜひ詳しく調べてみてほしい(”投げ”気味なのはご容赦を>人<;)。



ラグタイム

1897年ころから第一次世界大戦の終わり頃まで、アメリカを中心に世界的に流行した音楽がラグタイム。ラグタイムの巨匠、Scott Joplinの名前は知らなくても、曲は誰もが知ってるはず。奴隷の子として生まれながら、確実に作品でのし上がった彼は楽曲のみならず歴史の偉人でもある。



ブルース

19世紀後半から、黒人霊歌や労働歌として流行していたものが、1903年にW・C・ハンディによって楽譜におこされ、ジャンルが始まったと言われている。ブルーノートスケールと言う音階で演奏され、日常の出来事を感情を込めて歌い上げるのが特徴。初期はギター一本の弾き語りが主流だったが、ジャンルが普及する中で多様な楽器を組み合わせて演奏されるようになった。後の多種多様な音楽に幅広く影響を与えている歴史的意義の大きいジャンルだ。初期の人気アーティストはRobert Johnson



ジャズ

1900年頃〜1907年まで活躍したラグタイム奏者のBuddy Bolden、彼がジャズの父と呼ばれている。ラグタイムの解釈を“自由さ”と“即興性”で拡張し、ブルースとこれを融合した。ジャズは時代が進むにつれてジャンルも細分化していく。1940年代に成立したビバップは録音されたソフトでは聴けない、奏者のバックグラウンドを楽しめる独特な奏法だ。黒人のみならず白人も多く参加し、ジャズは20世紀後半に世界的に流行した。自由な音楽性を強調し、奴隷制と重ねた白人のクラシックへの抵抗といった意味でも、思想性を持った音楽ムーブメントだった。



R&B(リズム・アンド・ブルース)

第二次世界大戦後の1947年、それまで黒人音楽はレイス・ミュージックと呼ばれビルボード誌のチャートは区別されていた。しかし、黒人差別に対する意識は変化し、実際に多くの人に愛されている黒人音楽を区別するべきではないと言う考え方から、R&B(リズム・アンド・ブルース)と言うジャンルで扱われることになった。1960年代にはR&Bの中でもゴスペルの要素が強いものをソウルミュージックと呼ぶようになり、1970年代にはR&Bのなかでもシンセサイザーやリズムマシンを活用したものをブラック・コンテンポラリー呼ぶようになった。R&BといえばMichael Jackson。彼は”King of Pop”とも呼ばれ、Popsの曲も多いので、下には1980年にビルボードのHOT R&Bチャートで1位になった楽曲を掲載している^^;



ファンク

1964年にJames Brownが始めたアフリカの労働音楽に原型のある音楽。1970年代にはGeorge Clintonによる2つのバンド“パーラメント”と“ファンカデリック”をあわせてPファンクとも呼ばれた。当時流行していたロックの要素なども取り入れて盛り上がり、ディスコミュージック(ハウスやヒップホップ)の人気と入れ替わるように収束していった。ファンクといえば個人的には“ゲロッパ”である。

黒人音楽をスピーディーに振り返ってきたわけだが、現在流行している音楽のルーツになっているのは間違いない。実際ヒップホップでは、多くのこれら↑のジャンルの楽曲がサンプリングされている。

また、黒人音楽は差別との戦いにおける思想やメッセージの旗印・ムーブメントの合言葉としての役割も多く果たしてきた。

作品を発表する際に、このような多くの人が共感する思想やメッセージをしっかりと紐づけて表現していくことは、アーティスト活動の中で重要になるだろう。

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最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

アイキャッチ画像:
– Photo by Janine Robinson on Unsplash