At sit eleifend efficiendi, utroque forensibus vel eu. Eros mandamus ad nam. Ad natum virtute pro, dicit scripserit nec cu et qui dicat.

Follow me:
Tw        Be        Fb        Pin

再生回数で収益分配する音楽ストリーミングサービスってどーなの

コロナの影響でライブやイベントは制限されている反面、”音楽業界全体”で見ると市場は成長している。
アメリカの話だが、2020年、音楽業界の市場規模は2019年と比べて9.2%増え、約1兆3千億円を記録した。

と、いいつつ成長の8割以上はspotifyなどのストリーミングサービスであり、ミュージシャンにお金が流れているかといえば、そうではないように見える

ストリーミングサービスは再生数に応じてアーティストに収益が分配されるが、有料ユーザーの月額課金広告収益を再生回数の比率で分配することになる。すると、一部の知名度がものを言う構造になってしまうことは想像に難くない。

spotifyで言えば、全体収益の90%を上位43,000組のアーティストが受け取り、それ以外の650,000組のアーティストは(平均)約¥15,000/年の収益しか得ていないのが現状だ。
どこの世界でもパレート(2:8の法則)は存在するので、これが“悪だ”ということはないが、書き手はもっとうまくできると考える(それがKIFFです)。

この現状に対して、音楽業界の構造全体に問題提起する形で、2020年5月イギリスでは#BrokenRecord という抗議運動も活発に行われていた。

さらに、このような現状を改善しようという取り組みをSoundCloudが始めた。再生数に応じた報酬だけでなく、”サービスのヘビーリスナー”を呼び込み、
“且つそのリスナーに愛される作品を作るアーティスト”に報酬を増すというものだ。新たな分配システムは”Fan-powered Royalties“という。

soundcloud fan-powered royalties

SoundCloudは広く音楽製作者に開かれたサービスなので、一時のムーブメントに流されず、アーティストを支えられる制度に繋がっていくことを期待したい。

アイキャッチ画像:
– Photo by Zarak Khan on Unsplash