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NFTアートの可能性

webが、情報収集・発信の世界として当たり前なった現代においては、アートについても無法無秩序なコピー行為が容易に行えるようになった。NFT(non-fungible token:非代替性トークン)技術は、そんな無法地帯となったWeb上の著作権・知的財産権に強力なルールをもたらしてくれるかもしれない。
「この作品の元祖は自分」であることを保証できる世の中がくるかもしれないのだ。事実、様々な起業家や著名人がこの技術に注目・期待しており、NFTを利用したアート作品の売買価値はうなぎ登りであることは先日の記事で触れた。今回は、この技術が今後どれほど普及していくのか、可能性や課題について様々な記事に見られる考察や予測を紹介したい。

TechCrunchJapan 2021年3月01日
「デジタル資産『NFT』をいまフォローすべき理由」by Cooper Turley, Nobuo Takahashi

→投機対象としての一過性バブルが巻き起こっている事は否定できないが、この技術が定着する基礎が築かれていく可能性は高いと予想している。

CreatorZine(Webマガジン)2021年4月8日
「次の未来につなげるために 変化への対応力とアートから考える、新しいサービスとの向き合いかた」by奥田将史

→現状のNFTの課題や世間のネガティブな反応への理解を示しながら、新しい技術・サービスに初めから完璧なものはないと肯定し、この技術のもたらす新しい未来に期待している。

あたらしい経済(Webニュース)2021年3月12日
「NFTは「アート業界」を変えるか?」by竹田匡宏

→NFTによってデジタルアートへのアーティスト達の参入は加速し、マーケットに変革が起きていくと予測している。株式会社ANDARTのCEO松園詩織氏とスタートバーン株式会社 のCEO施井泰平氏のコメントもあり、二人とも課題はありながらも、NFTの登場はかつてなく大きなインパクトと変革であることは間違いないとしている。

みなさんは今後NFTによる世界の変化をどう予測するだろうか。筆者は、表現物の権利がデジタル技術によって当たり前に担保される時代がいずれ到来し、クリエイター達の生き方の可能性が大いに広がっていく予感がする。
今後もNFTの情報には注目していきたい。

アイキャッチ画像:
– Photo by Executium on Unsplash